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GABRO(Gabriel Brojboiu)からのメッセージ
私が持ってきた作品は次のようなものです。
油絵について、これは私のイマジネーションの世界です。特に、イメージ上の肖像画はそれぞれあるメッセージをこめて制作しています。
グラフィック作品、「Mule Emperor(ラバ皇帝)」は1987年、88年のチャウシェスク大統領の時代に作られたものです。この特殊な時代は非常に政治的でありました。そして、作品は1989年まで私のスタジオと友人以外は秘密にしておかなければならなかった。それらのグラフィックはレジスタンス芸術の一種であった。独裁的で非人道的な体制にたいして、芸術家的な手段で「ノー」といったものです。
いつも,私はさまざまなテクニックと材料で作品を制作しています。しかし、ペイントストーン等の作品は重くて持ちにくいため、このような長い道のりを飛行機で持ってくるのは不可能でした。
いずれにしても、歌麿、北斎、安部公房や黒沢明やそのほかの多くの芸術家が活躍し、伝統的で、神秘的で魅力的である日本に来ることができて非常に幸せです。また、私の妻はルーマニアで劇場演出家をしており、安部公房の演劇を見るのを夢みています。
また、我々が学校で学んだ「広島の微笑み」というルーマニアの美しい詩があります。そこで、私は現在、「叫びの壁」を作ることを考えています。その作品は広島と同じように苦しみの極地であった長崎やユーゴスラビア等の全世界の悲惨な状況にあったさまざまな場所からのメッセージを含んだものにしていきたいと考えています。

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