中風明世 NAKAKAZE, Akiyo
中風明世 展 2009年1月10日(土)−25日(日) |
青の作品 自分の内面に、言葉にできないほど深く、広く、輝くような青色が染みて行く時があります。愛する人への思い出や、心を動かす風景や、その二つが織りなす特別な思い出であったりします。 海を見て、その果てしない水平線に思いを馳せます。水平線上に広がる広大な空、宇宙を見て起きる心の振動は、時には大きく、時には繊細にシンクロし、海岸に押し寄せる波のようです。自分はその一部として包み込まれていきます。 今を生きる一員として、過ぎ去った、あるいは、未来に向かって続く「時」の絶対的な象徴として、シルバーの織りなす色合いを楽しみました。 心の中の哀切を誘うほど大切で、キラキラしている世界。まるで水中に抱かれたり、空に吸いこまれながら愛を感じるような― 作品を作りながら、終始、そう思っていました。 |
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赤の作品 有機的な赤は生の昂揚、歓喜や感動が永久に続くようにとの祈りを表現しています。無機的なシルバーは日常での別れ、生の最終での完全な別離、無、非情さを表現しています。 祭りはいつか終わるからこそ、強烈に楽しく、哀しい。 |
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