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イギリス・ウエールズのアーティスト、イレイン・クーパーは1991年、イギリスで開催されたジャパンフェスティバルで日本の伝統的な手漉き和紙と出会う。和紙に強く惹かれ、1992年5月に来日し、フェスティバルに参加していた美濃市の伝統工芸士、後藤明氏のもとで和紙の流しすきの技法を学ぶことになる。 美濃和紙は1300余年の歴史を有し、薄くても強くそのうえ美しいという素晴らしい特質を持っている。 細密で複雑な銅版画(エッチング)はケルトやウエールズの伝説をモチーフにしたものが多く、ヨーロッパの伝統的な手法による。色やタイプの違う紙を重ねて生まれる色彩。そして、1つの作品では、数百層にも及ぶ紙が組みあわせられる。この和紙と銅版画を組み合わせた作品は同じイメージで作られたものでも微妙に色彩が変化し、面白い、深みのあるものとなっている。 大胆な構図と鮮やかな色彩のろうけつ染めは、透過性が高く、丈夫な和紙の特質を生かし、ステンドグラスのような効果を出している。 その他、和紙を用いたインテリア照明、オブジェクト等、多彩な制作活動を行っている。 |
プロフィール
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イレイン・クーパー 和紙の美を求めて英国より来日、7年。古来伝統の和紙漉きと、英国風センスを調和させ独自のアートの世界を追求している。 |
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Title:Kecak Size:155×75 (和紙にろうけつ染め) |
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Title: (和紙にろうけつ染め)
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