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デイヴィッド・ストーンズ木版画展 「私の日本」

The Woodblock Prints of DAVID STONES


白川郷の秋・ハザ小屋


日本の心を彫る


デイヴィッド・ストーンズ

 

1945年生まれ、イギリス東海岸の農村地帯の出身。リンカン美術大学で印刷及びデザインを学び、印刷関係の仕事に携わる。1968年から世界各地を旅する。その途中、1971年日本に立ち寄り、英会話学校で半年間教える。その時、一冊の英訳の版画の本に出会い、その魅力にとりつかれる。
翌年、再来日し、名古屋に来る。英会話学校勤務の彰子さんと結婚。本の著者の徳力富吉郎の指導を受け、日本伝統の木版画を始める。
1981年、それまで住んでいた名古屋市から岡崎市郊外の農家に移る。その後、独学で版画の勉強を続ける。
1983年、第一回個展を岡崎市内で開催。その後も各地で個展・グループ展を開催。作品と共に、自然を愛するライフスタイルもたびたびテレビ・新聞・雑誌に紹介される。
マイペースで手漉き和紙、自然の絵の具を利用し、版木の質を生かしたよりよい作品の制作を志し、独特の版画の世界を創りあげている。

デイヴィッド・ストーンズの木版画

デイヴィッド・ストーンズの木版画は平均20枚ほどの版木を使い、日本の伝統的な手彫り・手摺りの手法で作られる。丸太からの版木作り、彫り師、摺り師の仕事を全て彼自身で行う。イギリスにはない浮世絵に代表される多色摺りの日本独自の伝統の文化である木版画の手法が、印刷技術の進歩と後継者不足により衰退していくことを彼はとても心配している。
作品は,主に東海地方の昔ながらの建物や風景をテーマに取り上げている。例えば、取り壊される古い町工場や変わりゆく町並み、農村風景等である。シンプルな構図に美しい色彩、独自の光の表現が特徴である。以前、日本の日差しはイギリスより強いと聞いていたが、彼も同様に、日本の太陽の光は強いので自然の光の色が美しい、と言っている。光を表現している色彩の美しさとあいまって、遠い日の記憶を思い出させ、懐かしく心暖まる作品である。
今回は彰子夫人の故郷でもあり世界文化遺産にもなっている春夏秋冬の「白川郷」や「長良川の鵜飼」等、岐阜をテーマにした新作も発表する。
自然を愛する彼の哲学は環境問題・文化・経済にまで発展するが、版画家デイヴィッド・ストーンズのライフスタイルも、作品から覗うことが出来る。また、我々が忘れかけている日本の良さも見つけることができるだろう。。

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